HRT ホルモン補充療法で使われるのが、飲み薬・貼り薬・塗り薬のエストロゲン剤で、3種類あります。
最近人気なのが手軽に使える「貼る」「塗る」タイプのエストロゲン剤ですが、昔からある飲み薬とどこが違うの?効果に差はあるの?と、どの種類を選んだらよいか分からない・・・という人も多いかと思います。
すべての薬は保険対応になり、ほとんどの人は剤形による効果の差はありませんが、注意すべき点がいくつかあります。
3つの薬の違いを知って、自分にはどのタイプが合っているのか?という薬の効果的な選び方をご紹介します。
また、薬の投与法についても詳しくご紹介していきます。

薬のタイプ

HRTホルモン補充療法では、エストロゲン剤黄体ホルモン剤を使います。
飲み薬の他、最近は貼り薬や塗り薬もよく使われます。
どのタイプの薬にするかは、医師と相談して選び、合わなければ薬を替えることも可能です。

エストロゲン剤

エストロゲン剤は、飲み薬・貼り薬・塗り薬の3タイプがあり、ホルモン量も異なります。

飲み薬
昔からあるプレマリンの使用者が多く、ジュリナウェルーナラなどの新しい薬もあります。
歴史の長い飲み薬は、安全性のデータが多く、骨折や粘膜の乾燥抑制などの効果も確認されています。

万一、飲み忘れた場合、翌日からまた普通通りに服用すればOK!
HRTはピルとは違い、不足するホルモンを補う薬なので、多少の飲み忘れがあっても深刻に心配する必要はありません。

貼り薬
人によっては、かぶれることがあります。
入浴や運動で汗をかいたくらいでははがれませんが、貼り薬は出血コントロールが難しいことも多いのがデメリット。
その場合、飲み薬に替えたら改善した症例もあります。

エストラーナテープ

エストロゲンのエストラジオールを含有しています。
下腹部などに貼り、2日に1回貼り替えます。

塗り薬
ジェルにはアルコール分が含まれているので、皮膚が薄く敏感な場所に塗るとかぶれる可能性があります。

ル・エストロジェル

平成24年から保険適用になった、ジェルタイプのエストロゲン剤。
1日1回、1~2プッシュを手首~肩まで、両腕のできるだけ広い範囲に塗ります。

ディビゲル

ゲル状のエストロゲン剤で、1回量が入っています。
大腿部に塗るタイプで、アルコール分が少ないのでアレルギーのある人にも使えます。

薬のタイプで効果は違ってくるの?
60歳未満で、更年期症状以外に疾患のない人は、どの剤形を選んでも効果の差はありません。
自分のライフスタイルに合わせて、好みや使いやすさで選べばOKですが、更年期症状の状態で薬のタイプを使い分けるのがベストなので、医師とよく相談して決めるようにしましょう。

皮膚がかぶれやすい場合は、飲み薬がオススメ
ただ、飲み薬は肝臓で代謝されるため、血栓症リスクや中性脂肪がやや上がります。

貼り薬や塗り薬は、皮膚からエストロゲンを吸収させ、血液中に浸透させるので、あたかも卵巣からホルモンが出されているような状態で使えます。
飲み薬に比べて胃から肝臓を通らないため副作用や負担が少ないことから、血栓症のリスクが高めの人や肥満の人は貼り薬や塗り薬がオススメです。

エストロゲン剤の成分

結合型エストロゲン
妊娠した馬の尿から抽出された天然のエストロゲンで、とてもよく効く薬ですが、効果や副作用の現れ方によっては、薬剤やその使用法を替えていくことがあります。
ピルからHRTへの切り替えや、閉経周辺期の月経不順などに使われることが多いです。

エストラジオール
化学的に合成されたエストロゲンの一種。
投与量を少なくしたいときや、やめていくときの過程で使用することが多いです。

エストリオール
化学的に合成されたエストロゲンの一種。
結合型エストロゲンに比べて作用が弱いのが特徴で、その分副作用も少なくなっていますが、効き目もおだやかです。
試しにHRTを行ってみようという場合や、症状の軽い人、閉経後で骨粗鬆症の予防や萎縮性膣炎を主な目的としている場合などに多く用いられます。

黄体ホルモン剤

黄体ホルモン剤は、飲み薬が基本。
デュファストン錠プロベラなどがあります。

更年期症状に効くのはエストロゲン剤ですが、エストロゲン剤には子宮内膜を厚くする作用があり、これだけを使っていると子宮体がんのリスクが高くなります。
そこで、エストロゲン剤を4か月以上使用する場合、子宮内膜が厚くならないよう、黄体ホルモン剤を使って内膜をはがし、月経のような出血(消退出血)を起こさせ、子宮体がんを予防します。

ただし、子宮を手術などで摘出した人は子宮体がんになることがないため、黄体ホルモン剤を併用する必要はありません。

HRTのお試しとして最初に3か月ほどエストロゲン剤だけを使うことがあります。
3か月程度の短期間なら子宮内膜が厚くなる心配はほぼありません。

エストロゲン剤+黄体ホルモン剤

貼り薬

メノエイドコンビパッチ

1枚にエストロゲンとプロゲステロンが含まれているため、プロゲステロンの錠剤を服用しなくてよいタイプ。
1週間に2枚(3~4日に1枚)下腹部に貼ります。

エクオール+ラクトビオン酸 エクオール+ラクトビオン酸

薬の投与法

薬の投与法は、休薬する方法と休薬しない方法の2つがあります。
子宮がない人にはエストロゲン剤のみ投与しますが、それ以外の人にはエストロゲン剤と黄体ホルモン剤を投与する「併用投与法」が基本です。

周期的併用投与法

周期的併用投与法 画像

閉経前や閉経直後の人に向く、休薬期間をつくる投与法。
持続法では、エストロゲン剤はずっと使い続け、月の後半には黄体ホルモン剤もプラスして月経周期のようなリズムを作ります。

黄体ホルモン剤を使い始めて10日前後で出血が起こり、2日~数日、月経のような出血があります。
出血の量は通常の月経よりずっと少なめですが、この出血を起こすことで子宮体がん予防のための子宮内膜の掃除になります。

「持続法」にするのか、「間欠法」にするのかは、不足しているホルモン量や症状の強さなどで選択していきます。
持続法で症状が軽くなった場合、間欠法に切り替えたり、間欠法の休薬期間中に症状が出てつらいという人は、症状が落ち着くまで持続法に切り替えたりします。

持続的併用投与法

持続的併用投与法 画像

閉経後、数年経過した人に向く、休薬期間がない投与法。
閉経後、数年経過した人は子宮が小さく薄くなって萎縮しているため、内膜が厚くなりません。
そのため、エストロゲン剤と黄体ホルモン剤を同時に継続して使います。
2つのホルモンの合剤の貼り薬・飲み薬もあります。

使い始めの数ヵ月~半年くらいは不定期に不正出血がありますが、徐々になくなります。
この出血は、閉経から持続的併用投与法開始までの期間が短い人ほど起こる率が高いようです。
使用する薬剤にもよりますが、閉経1~2年に持続的併用投与法を開始した人の約90%に不正出血がみられますが、半年~1年の間に約9割の人で出血が起きなくなっています。
また、閉経からの時間がたつほど、不正出血を経験する割合も減ります。

この予定外の出血が不便と感じる人は、投与法やホルモン量を変えることで調節ができるので、医師に相談してみましょう。

HRTでの出血
HRT期間中に起こる出血は、薬の作用によるものがほとんどですが、中には病気によるものもあります。
周期的併用投与法で休薬中に起こす「消退出血」は黄体ホルモンによるものなので、医学的に問題はありません。

ただし、持続的併用投与法で初期に起こる出血は、薬による出血なのか?病気による出血なのか?自己判断が難しく、子宮体がんなどの可能性もあります。
医師が経過を把握しやすいよう出血の量や期間を記録して、病院で診察してもらいましょう。

エストロゲン剤単独服用法

エストロゲン剤単独服用法

エストロゲン剤を連続して、または1か月のうちに1週間の休薬期間を設けるなどして周期的に使用する方法です。
子宮筋腫などで子宮を摘出し、子宮体がんのリスクがない人向けになります。
エストロゲン剤を単独で用いる場合、閉経している人は、あらたに出血することはありません。

また、閉経から10年くらいたってHRTを始める人や、骨粗鬆症の予防のために使いたい人は、作用の弱いエストリオールのエストロゲン剤を単独で使用する方法もあります。
エストリオールは、子宮内膜に対する作用が弱く、子宮体がんを引き起こす心配がないので、子宮のある人でも単独で使うことができます。

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